お遍路心得
十善戒(じゅうぜんかい)
十善戒は身(からだ)と口と意(こころ)のはたらきを正しくして生きていくことを誓い
実践していくこと。
弘法大師は「諸戒は十善を本とする」と説かれている。
一 | 不殺生(ふせっしょう) | 殺生するなかれ |
二 | 不偸盗(ふちゅうとう) | 盗むなかれ |
三 | 不邪淫(ふじゃいん) | 邪淫することなかれ |
四 | 不妄語(ふもうご) | 偽りをいうことなかれ |
五 | 不綺語(ふきご) | 虚飾の言葉をいうことなかれ |
六 | 不悪口(ふあっく) | 悪口をいうことなかれ |
七 | 不両舌(ふりょうぜつ) | 二枚舌をつかうことなかれ |
八 | 不慳貪(ふけんどん) | 貧ることなかれ |
九 | 不瞋恚(ふしんに) | 怒ることなかれ |
十 | 不邪見(ふじゃけん) | よこしまな考えを起こすなかれ |
三信条
摂取不捨の御誓願を信じ、同行二人の信仰に励む。
(巡拝中は常にお大師さまとともに寝食をする思いで詣ること。)
何事も修行と心得て愚痴、盲語を慎む。現世利益の霊験を信じ、
八十八使の煩悩を消滅させる。
(いかなる人もこの世で救われると信じ、迷いの世界を転じて
悟りの世界に入るよう功徳を積む。)